美しい姿勢はあるが、正しい姿勢はない!
一般的にいわゆる正しい姿勢。
「壁に背中をつけて立つ。頭、肩、お尻、かかとが壁につく」みたいな。
ふむふむ。
さて、日常生活をしていて、いわゆる「正しい姿勢」をするシチュエーションって、ありますか?
突然ですが、1+1はいくつですか?
正解(正しい答え)は、2ですよね。
全世界、老若男女、今も昔も
1+1=2 です。
間違いなく、今後も 1+1=2 でしょう。
人間は、状況によって姿勢は変わるし、変えないといけない。
寒ければ、背中丸めて肩すくめるし。
落ち込めば、うつむき加減になるし。
上司に叱られているときに、胸を張っている人はいないし。
身体に痛いところがあって、それをかばうときもあるし。
だって人間だもん。
生きてるんだもん。
何があっても、ずっと正しい姿勢をとっている人がいたら、逆に怖いですよね。
あなたは、ロボットですか?
じゃ、なんで整体師が姿勢指導するのか?
ビフォーアフターを見せないといけない。
身体の変化を示すものとして、適している。
他店との差別化。
普段から、いわゆる正しい姿勢を意識することが大切なのではなくて、
いわゆる正しい姿勢を知っていて、それをやろうと思えば、すっとできるのが大事。
もし、すっとできないのなら、「あ、ちょっと疲れたまってきてるな」と認識できる。
もちろん、姿勢(見た目)が与える印象(男らしさ、女らしさなど)は大きいので、美しい姿勢は意識できるといいですね。正しい姿勢ではなくて。
姿勢が悪いのが原因ではなく、同じ姿勢を続けるのが原因
人間も動物。同じ姿勢でずっといることが、そもそも不自然なこと。
正しい座り方と称し、「肘の角度がこうで、ひざの角度がこうで、背筋をのばして〜」
仕事で大事なのは、きちんと成果をだすことであり、それに全エネルギーを注がなくてはいけません。仕事中に、姿勢のことにかまっていられないのが、現実ではないでしょうか。
ときには、背中を丸めたり、脚を組んだり、肘をついたり。
その方が、動物として自然なことでしょう。
なぜ、左右対称にこだわる?
「私、ゆがんでいるから痛いんです。」
「私、バランスが悪いから痛いんです。」
それ、本当ですか?
本当に痛みの原因ですか?
モデルさんやプロのアスリートなら話は別。
より美しく見せるために、記録を数センチ・数秒のばすために、
細部までとことんこだわる。
一般人が、数センチの差にこだわる理由はないはず。
数センチの左右差が、痛みにつながるのはありえない。
そもそも内臓は非対称。
右利きや左利きもある。
利き足軸足。目にも利き目。
左右で筋肉量や関節の可動域が異なるのは、当たり前のことです。
対象でなければいけないのは、機械。
例えば、自動車。
右と左でタイヤの大きさが違う。
ハンドルの重さが、左折時と右折時で違かったら大変。
ウサインボルトや吉田沙保里もアンバランス。
側弯症や腹筋・背筋のバランス。
健康で快適な生活、楽しく趣味やスポーツができるのが目的なはずなのに、なんだか左右対称や歪みのない状態をゴールにしている人が多い。
顔もそうです。
左右対称だと、お面みたいな顔になり表情がなくなります。左右非対称だからこそ、喜怒哀楽豊かな表情が作られます。
これでもまだ、左右対称にこだわりますか?
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